AV2動画コーデックの仕様書草案が公開される

オープンメディア連合(Alliance for Open Media)が、次世代無料動画コードック「AV2」の仕様書草案を公開し、映像フォーマットとデコード規則を明らかにしました。

AV2動画コーデックの仕様書草案が公開される

仕様書は正式な承認を待っていますが、新コーデックの実装内容を確認できます。AV2の基本構造は前身のAV1を踏襲しており、動画データはシーケンスパラメータやフレームヘッダー等を含む小さなOBUブロックに分割されます。主な改良点は、マルチストリームおよび階層型動画ストリームのサポートが大幅に拡張されたことです。複数ストリームの制御やマルチフレームヘッダー、レイヤー設定などを管理する新しいOBUタイプが追加され、一つのコンテナに複数の画質・解像度の映像を格納できるようになりました。

仕様書ではAV2の能力設定も定義されています。現段階では、Main 4:2:0、4:2:2、4:4:4という三つのバリエーションと、Mainツールセットに属する六つのプロファイルが定められており、これらはデコーダーがサポートすべき色サブサンプリング形式、色深度、レイヤー数の制限を規定しています。

さらに、画像処理における新たなフィルタリング工程についても言及されています。具体的には、輝度と色成分のグラディエントを考慮して補正するCCSOフィルターと、画像のディテールを選択的に強調するGDFフィルターが記述されています。

業界では、AV2が日本を含む世界市場で広く普及するまでには数年を要するとの見方が示されています。