リコー、モノクロ専用カメラ「GR IV Monochrome」を発表

リコーは、白黒写真に特化したコンパクトカメラ「GR IV Monochrome」を発表しました。このモデルは、カラーフィルターを排したAPS-Cセンサーと、内蔵の赤色フィルターを特徴としています。

リコー、モノクロ専用カメラ「GR IV Monochrome」を発表
著者:リチャード・バトラー。出典:dpreview.com

カメラは、カラーフィルタアレイのない26メガピクセルのAPS-C BSI CMOSセンサーと、28mm相当のF2.8固定レンズを搭載しています。カラーフィルターがないことで、基本感度が約2/3段向上し、ディテールの再現性が高まり、ノイズが低減されます。一方で、露出オーバー部分のRAWデータ復元における柔軟性は低下します。

センサー上位相差AFに対応し、レンズ内蔵の機械式シャッターは最高1/4000秒、電子シャッターは最大1/16000秒での撮影が可能です。このため、NDフィルターがなくても、明るい環境で開放絞りを使うことができます。代わりに内蔵された赤色フィルターは、青と緑の光の影響を抑え、空や雲のコントラストを高め、クラシックな白黒写真のような表現を実現します。

マグネシウム合金のボディデザインは従来のGR IVを踏襲していますが、マットブラックの仕上げに変更され、表示部のデザインも見直されています。

リコー、モノクロ専用カメラ「GR IV Monochrome」を発表
著者:リチャード・バトラー。出典:dpreview.com

内蔵メモリは53GBを備え、UHS-I規格のmicroSDカードスロットを装備。バッテリー1充電あたり、約250枚の撮影が可能です。

「GR IV Monochrome」の希望小売価格は2199米ドルで、カラー版のGR IVよりも約46%高価です。リコーはこの製品を、白黒画像のみでの創作を好むフォトグラファー向けのニッチなモデルと位置づけています。

これまで、モノクロセンサーを搭載したデジタルコンパクトカメラ市場は、実質的にライカが独占してきました。同社の「Monochrom」シリーズは、いずれも著しく高額な価格帯です。「GR IV Monochrome」の発売により、この分野の選択肢は従来に比べて身近なものとなり、長い間独走状態にあったドイツメーカーに対し、初めて本格的な代替機が登場することになります。