コンパクトPC「Milk-V Jupiter2」が、SpacemiT K3 RISC-Vプロセッサを搭載して登場した

Milk‑V社は、8コア64ビットのSpacemiT K3プロセッサー(RISC‑V)をベースとしたコンパクトなボードコンピュータ「Jupiter2」を発表した。動作周波数は最大2.4GHz、RVA23プロファイルに対応する。Imagination BXM‑4‑64‑MC1グラフィックスを搭載し、AIタスクでの性能は60 TOPS。LPDDR5‑6400メモリ(最大32GB、交換不可)とUFSストレージ(最大256GB)を備え、M.2 2280 PCIe Gen3 x4スロット(SSD NVMe用)がある。ただし、前モデルにあったPCIe x8専用スロットは廃止された。

コンパクトPC「Milk-V Jupiter2」が、SpacemiT K3 RISC-Vプロセッサを搭載して登場した
画像の作者:MILKV。画像の出典:milkv.io

ネットワーク接続は、10ギガビットSFP+ LAN、ギガビットEthernet、Wi‑Fi 6、Bluetooth 5.2、Nano SIMカードスロットに対応。ポート類はUSB 3.2 Gen1×2、USB 2.0 Type‑A×4、eDP、RTCバッテリー、FAN、RT I/O拡張×2。ボードサイズは100×86mmで、アルミ合金製ケースとファンが付属する。対応OSはUbuntu 26.04、OpenHarmony 6.0、Fedora、Bianbu 3.0など。価格は8GB版で260ユーロ(約22,500円)から。

SpacemiT K3プロセッサーはオープンな命令セットアーキテクチャであるRISC‑Vを採用する。8つのコアが並列動作し、スケジューラーがタスクを分散して処理速度を高める。60 TOPSのAIブロックは、毎秒60兆回の演算が可能で、画像認識やセンサーデータ処理に向く。LPDDR5‑6400メモリはボード上に直接実装され、高速バスでCPUと接続されるが、ユーザーによる交換はできない。

このデバイスは、省スペースながら中程度のPC性能とAIアクセラレーターを両立させている。しかしPCIe x8の欠如により拡張性は制限される。そのため、ゲーミングPCやサーバーというよりは、エッジコンピューティングや組み込み向けの専用機として位置付けられる。