米企業、ドローンへの遠隔レーザー給電システムの飛行中試験を実施

アメリカの企業パワーライトは、最大2キロメートル離れた空中の無人機にレーザーでエネルギーを送り、充電するシステムを開発しました。この技術は地上試験を無事に終え、今後、実際に飛行しながら実証する段階へと進みます。

米企業、ドローンへの遠隔レーザー給電システムの飛行中試験を実施
作者:POWERLIGHT。出典:youtube.com

開発企業によれば、この装置はキロワット級の電力を約2キロメートルの距離に送ることが可能で、ドローンが飛行中に直接給電を受けられるようにします。

このシステムの中核となるのは、自律型の地上送信機です。送信機は機体の位置と飛行経路を追跡し、機体側に搭載された受信機へ正確にレーザー光を照射します。開発側はこの構想を「空飛ぶ無線送電線」と喩え、単発の給電ではなく、分散型のエネルギーインフラの構築を目指していると強調しています。

試験では、標的への高精度な光学的追尾能力、最大高度1.5キロメートルでの電力伝送、そして航空交通が混雑する空域での運用を想定した多段階の安全システムの作動が確認されました。機体側の受信機は約3キログラムの重量で、目に見えないレーザー光を電力に変換してバッテリーを充電すると同時に、地上局との間で双方向の光通信路も確保します。

本技術は、クラウス・ハムダニ・エアロスペース社が開発した長時間飛行無人機「K1000ULE」への搭載を目指しています。同機に本システムを搭載した初の飛行試験は、2026年初頭に予定されています。