Origin Codeは、水冷ブロックとLCDディスプレイを搭載したメモリ「Vortex」を発表した

オリジンコード社は、容量48GB(2×24GB)、周波数6200MT/s、レイテンシCL28の異色のDRAMモジュール「Vortex」を発表した。最大の特徴は、既存の水冷ループに接続可能なウォーターブロックと液晶画面を内蔵し、パッシブヒートシンクと比較してメモリ温度を約半分に低減できる点である。

Origin Codeは、水冷ブロックとLCDディスプレイを搭載したメモリ「Vortex」を発表した
画像提供:ORIGIN CODE。画像出典:videocardz.com

本メモリはAMD EXPOプロファイルに対応し、ゲーミングやクリエイティブ向けの高性能PCを想定している。ウォーターブロックはG1/4ネジを備え、単体では完結せず、外部のポンプとラジエーターが必要となる。従来型のアルミ製ヒートシンクと比較して、冷却効率によりメモリ温度を約半分に低減可能とされている。

ウォーターブロックには、視野角178度、解像度222×480ピクセル、リフレッシュレート60Hzの液晶ディスプレイが搭載されている。専用ソフトウェアを通じて、システムモニタリング情報を画面に表示できる。このメモリは、6月2日から5日に開催されるComputex 2026で展示される予定である。

Vortexの冷却機能の仕組み:従来のメモリは、チップに接触するアルミ製のパッシブヒートシンクのみで放熱するが、これは自然対流やケースファンによる気流に依存する。Vortexでは、各モジュールのヒートシンクの代わりに小型ウォーターブロックを搭載し、内部に3つのファンを備える。ユーザーはG1/4継手を介して、これを既存の水冷ループ(ポンプ、チューブ、ラジエーター)に接続する。チップからの熱は冷却液に伝達され、外部ラジエーターで排出される。内部ファンがSPDコントローラー付近をさらに冷却する。結果として、メモリチップは大幅に低温で動作し、高周波数やオーバークロック時の安定性に寄与する可能性がある。

このソリューションはマニア向けのエキゾチックな製品であり、水冷ループへの組み込みという複雑さから一般的には普及しない。メモリ温度の低下は現代のPCにおけるボトルネックになることは稀であり、ゲームや実作業での実質的な性能向上は最小限にとどまる。技術的なデモンストレーションとしての側面が強く、高い視覚的インパクトを重視した製品である。