ASUS、スマートフォン事業を2026年に一時休止へ 部品高騰で採算悪化

部品価格の急騰と事業の低収益性により、ASUSは2026年、スマートフォン市場から一時的に撤退する可能性が浮上しています。同社はパートナー企業に対し、2026年に新たなROG PhoneおよびZenfoneのリリースを行わない計画を通知したと伝えられています。

ASUS、スマートフォン事業を2026年に一時休止へ 部品高騰で採算悪化

台湾メディア『経済日報』の報道によれば、主な要因は部品コストの急速な上昇にあります。具体的には、12GBのLPDDR5Xメモリチップの価格が、これまでの25~29ドルから70ドルにまで高騰しました。

さらに、Snapdragon 8 Elite Gen 6 Proなど、より高価な次期フラグシップ・チップセットの登場が予想されています。この状況は、ASUSが高級スマートフォンを生産することの採算性をさらに悪化させています。同社はすでに、AppleやSamsungとの厳しい競争の中で低い利益率での操業を余儀なくされていました。

メモリ供給業者は、膨大な発注量を持つ主要顧客を最優先に扱っています。その中にはApple、Samsung、Xiaomiなどの企業が含まれており、スマートフォン出荷台数が比較的少ないASUSは、この優先リストに入っていないとされます。

台湾に本拠を置く同社のモバイル事業縮小の噂は今回が初めてではありません。2023年にも同様の報道がありましたが、その際はASUSが否定しています。今回は、ディストリビューター向けの正式な通知が根拠とされています。ASUS自体は、現時点で2026年の計画について公式なコメントを発表していません。

重要な点は、これは新モデルの開発を一時停止するという話であることです。報道によれば、ASUSはすでに発売済みのROG PhoneおよびZenfoneデバイスの、保証やアフターサービスを含むサポートは継続する計画です。現在市場に出ているスマートフォンの販売も続けられる見込みです。