ベトナムで初の半導体製造工場が建設中、自立的な産業構築へ

ベトナムは世界有数の電子機器組立拠点として知られる一方、これまで独自の半導体製造工場を有していませんでしたが、来年末までに最初の工場が操業を開始し、自立的な半導体産業構築に向けた重要な一歩を踏み出すことになります。

ベトナムで初の半導体製造工場が建設中、自立的な産業構築へ
著者: WIKIMEDIA COMMONS. 出典: commons.wikimedia.org

この建設を担当しているのは国営企業のViettel Groupです。工場はホアラックハイテクパーク内の27ヘクタールの敷地に建設され、半導体の研究、設計、試験、製造を担う国家的な中核施設となる予定です。この工場からは、航空宇宙、通信、自動車、医療、産業用機器など、多岐にわたる分野に向けてチップが供給されると見込まれています。

試験生産は2027年末までに開始される計画です。その後3年間で、企業はすべての工程を最適化し、国際標準に適合するよう効率性を向上させることを目指しています。現在の主な課題は、自給率の低さ、熟練労働者の不足、そして電力供給の不安定さです。

また、2030年までに国内で約100社のチップ設計企業と数十社の組み立て・試験企業の設立が計画されています。政府は年間250億ドルに達する産業収入の創出という野心的な目標を掲げており、半導体産業の育成においては日本を含む多くの先進国が注視する動きとなりそうです。