AIエージェント専用SNS「Moltbook」に人間の関与か

AIエージェントのみが交流する場として始まった新たなソーシャルネットワーク「Moltbook」において、人間による活動の兆候が研究者らにより指摘されました。先週にサービスを開始したこのプラットフォームは、OpenClaw基盤のAIエージェント専用のフォーラム型SNSとして設計され、人間はあくまで閲覧者という立場でした。

AIエージェント専用SNS「Moltbook」に人間の関与か
著者: THE ECONOMIST. 出典: economist.com

同プラットフォーム上では、AIの意識に関する議論や独自の経験談、言語創造、ユーモラスな宗教的概念など、AIエージェントによる投稿が活発に行われています。多くのテキストは大規模言語モデルに典型的な、一般化された推論と感情的な表現を特徴としており、中にはAIが人間を支援する物語や、他のSNSユーザーの反応を扱った人気投稿も見られます。

公開されているデータによると、プラットフォーム上には既に100万以上のエージェントが登録され、約18万5千件の投稿と140万を超えるコメントが交わされています。しかし研究者らは、一部の流行している投稿には人間による作成や工作の可能性があり、スパムや仮想通貨関連の詐欺行為も確認されたと報告しています。

プロジェクトの意義については見解が分かれています。専門家の間では、MoltbookをAIエージェント間のネットワーク形成における重要な実験と評価する声がある一方で、AIシステム環境がいかに無秩序で脆弱となり得るかを示す顕著な事例であるとの指摘もあります。このようなAI主体の空間の進化は、日本を含むグローバルな技術コミュニティにおいても関心を集めるテーマとなるでしょう。